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ーペットの相続人の役割とは?亡くなった後に困らない準備と引き継ぎのコツー

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そもそも「ペットの相続」はどう考える?基本の整理

「自分にもしものことがあったら、この子はどうなるんだろう」と不安になる方は多いです。ここで大事なのは、法律上ペットは基本的に“物(動産)”として扱われるため、ペットそのものは相続財産の一部として整理されやすい、という点です。ただ、ペットは生き物なので、実際には“誰が飼うか”だけでなく“誰が世話を続けられるか”が最優先になります。そこで登場するのが、実務的に「ペットを引き継ぐ人=相続人(または受け取る人)」の役割です。相続の手続きと、日々の飼育の引き継ぎを同時に考える必要があります。

相続人が担うのは「財産の整理」だけではない

相続人は遺産分割や名義変更などの手続きを進めますが、ペットが関わると“生活の引き継ぎ”がセットになります。たとえば、フードの種類、散歩の時間、トイレの癖、病院や投薬、性格(怖がり・吠えやすい)などは、引き継ぎが雑だとペットのストレスが一気に増えます。相続の話し合いが長引くほど飼育体制が不安定になりやすいので、相続人には早期に方針を決め、生活を守る行動が求められます。

「飼う人」と「費用を出す人」が分かれるケースもある

現実には、飼育できる人と経済的に支援できる人が別になることがあります。相続人の中で飼う人を決め、他の相続人が医療費や飼育費を援助する設計も可能です。ここを曖昧にすると「誰が病院代を払うのか」「緊急手術の費用は?」で揉めやすいので、役割分担を言語化しておくことが重要です。

相続人(引き継ぐ人)が実際にやるべきこと

ここからは、相続人が具体的に何をすればいいかを、行動レベルに落とします。ポイントは「最初の1週間」と「最初の1か月」です。最初にバタつくと、後から修正するのが難しくなります。ペットの安全確保を最優先にしつつ、必要書類やお金の流れも整えていきましょう。

まずは飼育の安定:生活環境・通院・緊急連絡先

最初にやるのは、ペットが落ち着ける場所の確保です。ペット可住宅か、留守時間、近隣の散歩環境、預け先(家族・知人・ペットホテル)を確認します。次に、かかりつけ病院の把握と、持病・投薬の確認です。病院名、診察券、薬の名前、投薬量、次回受診日が分かれば安心度が上がります。さらに、緊急時に頼れる連絡先を2つ以上用意すると、相続手続きで忙しい時期でも対応しやすくなります。

費用の管理:支払い口座、保険、フード・用品の継続

飼育費は毎月確実に出ていくので、支払いの仕組みを早めに決めます。具体的には、引き継ぎ直後の「当面の立替」と、相続確定後の「負担割合」を分けて考えるのがコツです。保険に入っている場合は契約者や支払い方法を確認し、継続可否を整理します。フードや猫砂などの消耗品は、急に変えると体調を崩すことがあるので、引き継ぎ直後は同じ銘柄を続け、落ち着いてから移行を検討すると安全です。

書類・登録の整理:マイクロチップ、鑑札、ワクチン記録

ペットの管理情報は、後から必要になることが多いです。マイクロチップの登録情報、犬なら鑑札や狂犬病予防注射済票、混合ワクチン証明、病院の診療明細などをまとめて保管します。名義変更が必要なものは、自治体や登録団体の手続きに沿って進めましょう。書類が散らばっていると「どこまで終わったか」が分からなくなるので、クリアファイルやフォルダを作って一元管理するだけでもトラブルが減ります。

揉めないための生前準備:相続人がラクになる設計

最後に、読む人が「じゃあ今から何を準備すればいい?」と動けるようにまとめます。ペットの相続は、相続人が優しい人でも、準備不足だと負担が一気に重くなります。逆に言えば、飼い主が少し整えておくだけで、相続人の役割はかなり軽くなります。

遺言書・負担付遺贈・信託など「意思」を形にする

まず有効なのは、遺言書で「誰に飼ってほしいか」を明確にすることです。さらに、飼育費をセットで残したい場合は、条件付きで財産を渡す考え方(負担付の設計)も検討されます。ここは専門性が出るので、想いを実現したい場合は弁護士や司法書士など専門家に相談すると安心です。大切なのは、口約束だけにしないこと。文章に残すだけで、相続人同士の衝突が減ります。

「ペット引き継ぎノート」を作ると成功率が上がる

相続人が最も困るのは、生活情報が分からないことです。そこで、ノート1冊でいいので次をまとめておきましょう。
・性格、苦手、好きなおやつ
・食事量、時間、フード銘柄
・散歩ルート、トイレの癖
・持病、投薬、かかりつけ病院
・保険、登録情報、緊急連絡先
これがあるだけで、相続人は「まず何をすればいいか」が分かり、ペットも落ち着きやすくなります。

引き継ぎ先の候補を複数用意し、練習しておく

一人に頼り切ると、その人が病気や転居で飼えなくなる可能性があります。候補は2〜3人用意し、可能なら一緒に散歩や通院を体験してもらうと、引き継ぎが現実的になります。相続人の役割は、ただ財産を分けるだけではなく、ペットの生活を守る“現場の責任者”になることです。だからこそ、生前に準備しておくほど、残された人もペットも救われます。

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