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ーペットの財産分与で後悔しないための話し合いガイドー

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ペットは「財産」扱い?まず押さえたい基本

離婚や別れの場面で「ペットをどうするか」は想像以上に大きな問題になります。家族同然に暮らしてきた分、感情が先に立ちやすい一方、法的な整理は意外と淡々としているからです。日本の法律では、ペットは原則として「物(動産)」として扱われ、財産分与の対象になり得ます。ただし“生き物”であるため、実務では飼育環境や世話の継続性なども重視され、話し合いの設計が重要になります。

法律上の位置づけと、財産分与に含まれる範囲

争点はペットそのものの「所有」を誰が持つかだけではありません。購入費用、医療費、保険、フードや用品、ケージなど付属品も含めて整理が必要です。基本は、いつ取得したか(結婚前か婚姻中か)、誰の負担で維持してきたかです。領収書やカード明細、マイクロチップ登録、ワクチン証明、動物病院の記録、保険契約者の名義は「飼育の主体」を示す材料になります。

感情と法律のギャップを埋める考え方

「私の子だから渡せない」という気持ちは自然ですが、相手も同じように感じていることが多いです。勝ち負けの議論にせず、ペットの安全と安定を最優先にしつつ、双方の納得感を作る視点に切り替えましょう。具体的には、①主に世話をしてきた人、②今後の住環境(ペット可、通院距離、留守時間)、③経済的負担の継続性、④高齢・病気など特別なケアの必要性、の順に整理すると話が進みやすくなります。

揉めやすいポイントと、現実的な決め方

ここからは「どう決めると揉めにくいか」を具体化します。感情を否定せず、決めるべき項目を分解して、合意できる部分から固めるのがコツです。引き取り先だけ決めて終わりにすると、費用や面会で再燃しやすいので注意しましょう。

所有(引き取り)を決めるためのチェックリスト

次の観点を紙に書き出して比較すると、感情論から一歩抜け出せます。
・主な世話:食事、散歩、排泄、しつけ、通院を誰が担当していたか
・生活条件:住居がペット可か、近隣環境、預け先はあるか
・時間:出張や残業、長時間の留守が多いか
・健康:持病や投薬、介護が必要か
・記録:通院履歴、支払い証拠、登録情報の名義
結論を急ぐより「ペットにとっての安定」を言語化するほど、相手にも説明しやすくなります。

飼育費用・面会・引き渡しのルールをセットで決める

引き取りが一方に決まっても、もう一方が費用を一部負担する合意はあり得ます。たとえば医療費は折半、フード代は引き取り側が負担などです。ただし曖昧だと「想定外の手術費は?」で揉めます。月額の上限、突発費の扱い、支払い方法(振込日、領収共有)まで決めておくと安心です。
面会も、頻度・場所・連絡手段を具体化します。ペットは環境変化に弱いことがあるため、毎週の引き渡しがストレスになるケースもあります。「写真共有を基本にして面会は年数回」など、性格に合わせた設計が大切です。

トラブルを防ぐ合意書の作り方と、専門家の使いどころ

口約束は時間が経つほど解釈がずれていきます。連絡が取りづらくなり、費用負担や面会が自然消滅することもあります。だからこそ、合意内容は文章にして残すのが基本です。難しい契約書でなくても、最低限の項目を押さえた合意書があるだけで不安が減ります。

合意書に入れるべき項目(ひな形イメージ)

合意書には、次の項目を「具体的な数字・日付」で書きます。
・ペットの特定:種類、名前、性別、年齢、マイクロチップ番号など
・引き取り先:飼育者、住所変更時の連絡義務
・費用:通常費(月額)、医療費、緊急時の上限、支払い方法と期日
・面会・連絡:頻度、場所、写真共有の方法、急な変更時の取り決め
・譲渡:飼えなくなった場合の相談義務、第三者への譲渡条件
ポイントは「例外が起きたときのルール」を先に決めることです。

弁護士・調停・公正証書を検討する目安

相手が話し合いに応じない、強い対立がある、引き渡しが心配、といった場合は早めに専門家へ相談しましょう。合意ができても確実性を高めたいなら、公正証書化を検討する価値があります(ペットは物としての扱いが前提になる点は理解が必要です)。最後に、ペットの幸せは「誰が勝ったか」ではなく「生活が安定するか」で決まります。決めるべきことを分解して、書面に残す。これが後悔しない近道です。

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